東京都の「東京とどまるマンション制度」を解説します。制度の趣旨や最大で数百万円規模にもなる防災備蓄資器材の助成金(補助金)活用法、登録までのステップを分かりやすくまとめました。防災計画の策定や管理組合での合意形成にお悩みの際はお気軽にご相談ください。
1.首都直下地震に備える「東京とどまるマンション」制度とは?
首都直下地震などの大規模災害が発生した際、マンション住民の基本的な防災指針は「在宅避難(自宅にとどまること)」とされているのをご存じでしょうか?
東日本大震災や近年の巨大地震でも明らかなように、発災直後の避難所はすぐに定員オーバーとなります。耐震性の高い現代のマンションは、建物自体が崩壊するリスクが低いため、「自宅で安全に過ごすこと」がもっとも現実的で安全な選択肢なのです。
しかし、停電でエレベーターや給水ポンプが止まり、トイレが使えなくなってしまっては、到底「とどまる」ことはできません。そこで東京都が推進しているのが「東京とどまるマンション」登録・普及促進事業です。
2.「東京とどまるマンション」制度の趣旨と狙い
この制度の主な目的は、「災害時でも住民が安心して自宅にとどまれる防災力・受援力を備えたマンションを増やし、公的な支援(助成金等)によってその取り組みを後押しすること」にあります。
単に「登録して終わり」ではなく、登録することで東京都から防災資機材の購入補助(助成金)を受けることができ、マンション全体のハード面・ソフト面の防災力を一気に高めることができるのが最大のメリットです。登録されたマンション(分譲管理組合および賃貸オーナー)は、東京都からの助成金制度を活用できます。
3.どんな費用が補助対象になるの?
主に以下のような防災備蓄資器材の購入・設置費用が補助対象となります。
非常用トイレ・マンホールトイレ(在宅避難で最も困るのがトイレ問題です)・エレベーター用防災キャビネット・非常用電源(閉じ込め対策や非常時動線確保)・非常用発電機・ポータブル電源・ソーラーパネル
水・食料・救急用品・保管用倉庫の設置費用 等
※補助率や上限額は区分や年度(通常分など)によって異なりますが、数十万〜数百万円規模の購入費用を大幅に抑えて導入することが可能です。
4.登録から助成金申請までのロードマップ
「助成金が出るなら、今すぐ申し込みたい」と思われるかもしれませんが、実は登録や助成金申請にはいくつかのハードルがあります。まずは、防災マニュアル・防災計画の作成を行います。
5.マンション管理組合運営代行事務局でのサポート
管理組合様の課題を客観的にヒアリングし、「そのマンションに本当に必要な防災資機材の選定」「管理規約や防災マニュアルの整備」「理事会・総会での合意形成のフォロー」までをトータルで、伴走サポートすることも行っております。
6.まとめ:マンションの「在宅避難力」を高める
首都直下地震はいつ起きてもおかしくありません。住民の命と生活を守り、マンションの資産価値を高めるためにも、「東京とどまるマンション」制度と助成金の活用は非常に有効な手段です。
「自マンションが対象になるか知りたい」・「助成金を使って防災備蓄を揃えたいが、手続きが不安」・「合意形成や防災計画づくりをプロに手伝ってほしい」とお考えの理事長様・管理組合様は、お気軽にご相談ください。